第1類(酸化性固体)
酸化力の潜在的な危険性及び衝撃に対する感度を評価します。いずれの試験においても試験物品と還元剤との混合により危険性のランクを評価します。試験は、粉粒状の場合は試験Ⅰとし、その他の物品(成形品等:目開き2mmの篩(ふるい)を通過する量が10%未満の場合)は試験Ⅱで評価します。
試験Ⅰ(試験体:粉粒状)
燃焼試験(400g)
標準物質 | 臭素酸カリウム、過塩素酸カリウム |
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還元剤 | 木粉 |
評価 | 【ランク1】燃焼時間が臭素酸カリウム以下 【ランク2】燃焼時間が臭素酸カリウムより長く過塩素酸カリウム以下 【ランク3】燃焼時間が過塩素酸カリウムより長い |
落球式打撃感度試験(3g)
標準物質 | 塩素酸カリウム、硝酸カリウム |
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還元剤 | 赤りん |
評価 | 【ランク1】 塩素酸カリウムとの比較で半数以上爆発 【ランク2】 塩素酸カリウムとの比較で半数以上不爆、硝酸カリウムとの比較で半数以上爆発 【ランク3】 硝酸カリウムとの比較で半数以上不爆 |
総合評価
落球試験 【ランク1】 |
落球試験 【ランク2】 |
落球試験 【ランク3】 |
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燃焼試験 【ランク1】 |
Ⅰ | Ⅰ | Ⅰ |
燃焼試験 【ランク2】 |
Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ |
燃焼試験 【ランク3】 |
Ⅰ | Ⅲ | Ⅳ |
Ⅰ:第1種酸化性固体(指定数量50kg)
Ⅱ:第2種酸化性固体(指定数量300kg)
Ⅲ:第3種酸化性固体(指定数量1,000kg)
Ⅳ:第1類の危険物には該当せず
試験Ⅱ(試験体:成形品等:目開き2mmの篩を通過する量が10%未満の場合)
大量燃焼試験(2,000g)
標準物質 | 過塩素酸カリウム |
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還元剤 | 木粉 |
評価 | 【危険性有】燃焼時間が過塩素酸カリウム以下 【危険性無】燃焼時間が過塩素酸カリウムより長い |
鉄管試験(2,500ml)
還元剤 | セルロース粉 |
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評価 | 【危険性有】鉄管が完全に裂ける 【危険性無】鉄管が完全に裂けない |
総合評価
鉄管試験 【危険性有】 |
鉄管試験 【危険性無】 |
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大量燃焼試験 【危険性有】 |
※ | Ⅲ |
大量燃焼試験 【危険性無】 |
Ⅲ | Ⅳ |
※:試験物品を粉砕して、試験Ⅰを実施し評価する
Ⅲ:第3種酸化性固体(指定数量1,000kg)
Ⅳ:第1類の危険物には該当せず