一般的な危険性評価試験
その他の危険物評価について
化学物質の中には潜在的に危険性を有するものが多数あり、危険性について知られている物質は消防法や国連勧告などでその取扱いが規制されています。しかしながら研究段階で新たに合成された新規物質などはその性質に不明な点が多く、特に合成反応の過程で生じる中間体などは、中間体であるが故に高い反応性を持つものが多く、不安定なものが多くあります。また、今まで安全と思われてきた物質であっても、特殊な条件下では極めて危険な徴候を示すことがあり、その物質の危険性を十分に把握していなかったために大事故になった例が少なくありません。研究段階から実際の製造に至るまで、災害を防止して安全に作業を行うためには、取り扱う物質についての危険性を十分に把握し、その危険性に応じた対策を施して作業をすることが必要です。
危険性評価を行う場合の一般的なフローと代表的な試験例を示します(試験はこれ以外にも多数あります)。
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文献調査や理論計算はあくまで机上の調査なので、実際の評価は下記に示すスクリーニング試験から始まる実際の物質を取り扱う試験を行い、得られた結果から評価することが重要です。